エントリー編

【CO=】1500回以上検証した基本ルール:『チャート上にエントリー方向の根拠がある』

当たり前ですがFXでは売り買いのボタンをクリックするだけでエントリーができます。したがってエントリーの方法というのはFX口座を作ってログインしてボタンを押すだけです。誰にでもできます。

勝ちたいなら話は変わってきます。トレードの前段階としてチャートの分析方法を習得することが必要です。エントリーはチャート上のポイントから行うので、エントリーする前にチャートを分析する必要があります。そのための準備と基本的なチャート分析手法についてはこちらでまとめています。まだ読んでない方は後で読んでみてください。(結構量があると思うので)

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分析したチャートのポイントからのエントリー方法

何かしらの正しい分析手法に基づいてチャート分析ができるようになったら、分析したチャートのポイントからのエントリーを考えます。

私の場合エントリーパターンは分析上のポイントごとにそれぞれ違います。例えばフィボナッチリトレースメントの23.6から買う場合と38.2から買う場合ではパターンが異なります。エントリーに使うのは1時間足と5分足ですが、それぞれ条件も違ってきます。

全部解説するとかなりの量になりますので、すべてのエントリーに共通する条件をエントリーの『基本ルール』ということでこのページでまとめます。

具体的に書きます。正しいエントリーの条件は以下です。

  • 4時間足:チャート上にエントリー方向の根拠がある(2.1点以上)
  • 1時間足:チャート上にエントリー方向の根拠がある(3点以上)・エントリーパターンである
  • 5分足:チャート上にエントリー方向の根拠がある(3点以上)・エントリーパターンである

※例えば『3点以上』には3点を含みます。

共通しているのは『チャート上にエントリー方向の根拠がある』ということです。共通しているので基本ルールということにしましょう。これは私が以前参加していたFXの勉強会の内容を参考にしてやってみた結果うまくいったものを採用しています。何点以上というのは私のやり方で、ここではそのまま紹介しますがやってみて他の方法がやりやすければそれでも良いと思います。

それでは基本ルールの『チャート上にエントリー方向の根拠がある』について考察していきます。

『チャート上にエントリー方向の根拠がある』ということ(基本ルール)

根拠は分析に使っているものをそのまま使うので特別なものではないです。それに点数をつけてカウントします。

  • 1:トレンドの方向(0.3-0.5)
  • 2:トレンドの強さ(0.3-0.5)
  • 3:200MAの角度(0.3-1)
  • 4:直前のエリオット3波的な動きの戻しである(0.5)
  • 5:動きの強さ(0.5-1)
  • 6:今上げているか下げているか(1h4hのみ:1)
  • 7:前回買われている・売られている(1)
  • 8:レンジの端付近に達している(1)
  • 9:上位時間足の水平線(1)
  • 10:トレンドラインがある(0.3-1)
  • 11:有効な200MA(0.3-1)・25MA(0.5)
  • 12:フィボナッチリトレースメントの数値(0.5)
  • 13:フィボナッチエクスパンションの数値(0.5-1)
  • 14:伸びた先から有効な38.2まで戻した(0.5)
  • 15:戻しの波がエリオット3波もしくは5波をつけても伸びていかない(0.5)
  • 16:(波の伸びた先で)トレンドラインもしくは25MAを抜けている(それぞれ0.2-0.3くらい)
  • 17:ストキャスが売られすぎもしくは買われすぎに達しているもしくは反転している(0.2-0.3くらい)
  • 18:1hと4hのストキャスが同じ方向に重なっている(0.2)

他にもあると思いますが、とりあえず思いついたものは全部羅列しました。4時間足・1時間足・5分足でそれぞれ根拠をカウントして必要な根拠の量に満たなければエントリーを見送ります。根拠があればOKです。

また、基本的に逆方向(買いたいなら売り方向・売りたいなら買い方向)の根拠はカウントしません。無視します。ただ例外的に4時間足は一方の根拠があって一方の根拠がない場合は根拠がある方向に目線判断して1時間足の判断をすることもありますが、レアケースかつ内容がちょっと難しいので基本ルールのコーナーでは割愛します。

多くのトレード(2023年2月時点で最低1500トレード以上)で検証した結果、4時間足は2点だと足りない感じだったので2.1点以上としています。1時間足と5分足はそれぞれ3点以上あれば大丈夫そうでした。この辺も採用するようであればご自身でいろいろ試してみて自分に合った方法を採用することが大切です。私は明確には採用していませんが、根拠の強弱で利確をちょっと伸ばしてみようとか、そういう使い方をすることも可能だと思います。

根拠のカウント方法の具体例

今記事を書いているのは2023年2月8日です。根拠がないケースというのは実は全体の中ではあまり多くないのですが、ちょうど今日の4時間足の売りの根拠がないなあと思っている所なので、根拠がない売り方向と、根拠がありそうな買い方向をそれぞれ解説していきたいと思います。チャート分析の復習も兼ねて参考にしてください。

具体例(2023年2月8日13時のポンド円4時間足)

根拠のカウント方法の具体例(2023年2月8日13時のポンド円4時間足)

下降トレンドの下げた先でレンジになっています。レンジ上側からの下げがレンジの下に達して停滞しています。4hレベルでのレンジになっているので、下降トレンドで根拠を判断するよりはレンジの中での値動きを参考にした方が良い感じがするのでレンジの中の値動きを見ます。

よく見るとレンジ上側からの下げがあって、戻しがあって、再下降が下げずに上げてきたところです。つまり直前の200MAからの下げはレンジ上側から見た下降5波か、レンジ下側から見た上昇2波と考えることができるので、現在の上昇はレンジの上側から見た下降5波の中の小さな戻しで下降5波が継続しているのか、もしくはレンジの下側からの上昇3波になるのか、という状況だと考えることができます。

それでは買い方向と売り方向についてそれぞれ考察していきます。

買い方向

根拠のカウント方法の具体例(2023年2月8日13時のポンド円4時間足)

買いの根拠を考える時は売りの根拠は無視します。買い方向のことだけを考えます。

まず前回の安値付近でレンジの下側に達していると考えることはできそうです。つまり『8:レンジの端付近に達している(1)』で1点です。

次に直近のレンジ上側からの下げのエリオットのカウントをすると下降3波か5波かと考えることができます。ここでは買い方向のことだけを考えるので5波が終了したと仮定します。そうすると5波の38.2まで戻していますので『14:伸びた先から有効な38.2まで戻した(0.5)』で0.5点です。

そして、再下降が安値を抜け切れずに現在上昇しています。『6:今上げているか下げているか(1h4hのみ:1)』で1点です。

これで2.5点あるので4時間足買い方向の根拠はあるということになります。

他にもレンジ上側からの下降のフィボナッチエクスパンションを引けば161.8-261.8に達しているので『13:フィボナッチエクスパンションの数値(0.5-1)』も使えそうです。ちなみにトレンドの先のFEであれば1点でカウントしますが、ここではレンジの中でのFEなので私はここでは0.5点にカウントします。判断基準はFRを優先する相場かどうかということになるかと思いますが書きはじめると長くなりそうなので割愛します。

あとはストキャスも売られすぎから上げていますし、レンジ上側からの下降の有効な25MAも抜けている感じがします。ということでここは4時間足での買いの根拠はたくさんある状況なので、4時間足の買いのエントリーの条件はクリアしていると考えることができます。

売り方向

根拠のカウント方法の具体例(2023年2月8日13時のポンド円4時間足)

さて、それでは問題の売り方向について考えてみましょう。見やすいように再度同じチャートを貼りました。ここでも売り方向のみを考えます。

直近の値動きで4時間足レベルのレンジを判断したので全体の下降トレンドを4時間足レベルの根拠としてカウントしていいのかどうかというのは微妙です(日足レベルかもしれないので)。したがってやはり直近のレンジの中での値動きで4時間足の根拠を判断したいと考えています。

そうするとここでの売りの根拠というのはまず直前のレンジ上側からの3波的な下降があるので『4:直前のエリオット3波的な動き(0.5)』を考えることができるので0.5点です。そして、直前が戻しからの再下降になっているので下降5波を想定できます。ただ下降5波を根拠に戻しから売る、というのはおかしいので(5波はエリオットの最後の波なので)カウントするとすれば私は『5:動きの強さ(0.5-1)』の0.5点と考えます。つまり5波継続しているということです。

ここまでで1点です。他に何かあるかというと微妙です。『1:トレンドの方向(0.3-0.5)』を加えたとしても1.5点ですし、200MAの角度もゆるくなっている感じがするので『3:200MAの角度(0.3-1)』で加点したとしても2点です。

上側にトレンドラインが引ければ『10:トレンドラインがある(0.3-1)』で売れるかもですが下の方では引けないですし、そもそも引けたとしても4時間足レベルでレンジ判断しているこの状況で下降トレンドの加点を加えていいかというのは私にとっては微妙です。

つまりこの状況では4時間足レベルでトレンドラインの引けない下側での売りのエントリーはまずいな、ということがわかります。

 

はい。ということで今回はエントリーの基本ルールとして根拠のカウント方法について解説しました。エントリー関係のその他の事項はまた別の機会にまとめたいと思います。