FX雑記など

#8 (第一回)決められたものを正しく実行する、というわけではないのかも?

 

以前は『トレードで勝てるようになるということ=決められたものを正しく実行すれば良い』と考えていましたが、最近それはちょっと違うのかもしれないな、と思うようになってきました。

 

そもそも定型的な手法やエントリーパターンは存在するのか

まず定型的な手法やエントリーパターンは存在するのか、ということですがそれは存在すると思います。昨年も先月も先週も昨日も今日もFR38.2もFE161.8も効いているし、200MAも効いています。繰り返し同じパターンで相場が動いているわけですから、定型的なエントリーパターンも存在します。この点は私が確認した限りでは間違いないと思います。

そうなると当然

『同じパターンで相場が動いてて、同じエントリーパターンが繰り返されるんだから、決まったパターンを覚えれば勝てるんですよね。誰か教えてよ!!』

となります。もしくはそのパターンを自分で必死に探します。それで決まったパターンを手に入れることまでは結構誰でもできるんじゃないかな、と思います。

それで結果どういうことになるかというと、勝てないということになって、このやり方はおかしいとか、騙されたとか、そういう話になって相場から脱落していくわけです。

ここまでがいつものよくある話です。つまり、定型的なパターンがあるのに、それを手に入れても勝てないからみんな困っている、ということになります。

『定型的なパターン』とは何か

相場でいう『定型的なパターン』とは何か、ということを少し掘り下げてみると『ある一定の環境下で繰り返し起こる現象をパターン化したもの』と考えることができそうです。( こちらでもう少し詳しく書いています ⇒ #2 FXのエントリーパターンって何ですか? )

つまり例えば1hが上昇の38.2まで下げてきた場合にこうなったら上がるので買うし、こうなったら下に行くので売ります、というパターンのことですね。そしてそういったパターンは実際に存在するということです。しかもその通りに実行してもなぜか勝てるようにならないですね、ということでした。

『定型的なパターン』を実行するだけなのになぜ勝てないのか

結論から言えばその答えは『一定の環境下ではあるがその他のファクターが毎回違うのでそれに対応できないといけないから』です。

例えば1hで38.2から買えるパターンになっていたとしても例えば5mが上昇トレンドの時も下降トレンドの時もレンジの時もありますし、上位時間足の状況は必ず毎回違うわけですから、そういった他のファクターの変化に対応できるだけの技術が必要だということになるわけです。

したがって1h38.2から買えるパターンを教えてもらったとして、1hが実際にそのパターンになったとしても、例えば5分足で買えない状況だったり、上位時間足の抜けを狙ってはいけないラインの抜けを狙ってしまっては負けてしまいます。

これが『決められたものを正しく実行してもトレードで勝てない』ということの正体なんじゃないかな、と思っています。

⇒ 次回に続きます。