FX雑記など

#7 FXの学習効率を上げるための環境認識とシナリオ

前回は正しいトレードをするためにシナリオで準備をすることが大切ですよ、ということを書きましたが、良い環境認識をして精度の高いシナリオを立てることは学習の効率を高めることにもつながります。その日のトレードとは直接関係ないかもしれませんが、長期的に考えると結構大事なことです。

チャートをずっと見てれば勝てるようになるのか

たぶんなりません(実証済み)。少なくとも私はなりませんでした。

私がFXを始めてから最初の2-3年くらいはひたすらリアルタイムのチャートを見ていました。たまにさぼったりは当然しましたけど基本は週5で1日12時間とか15時間とかそんな感じで、その時期にチャートを私より長い時間見ていた人はいなかったと思います。もちろん過去チャートの検証などもやっていましたが、その時期はとにかくチャートを見てトレードをすることに集中していました。『見てれば勝てるようになるだろ』的な若干マッチョ的な考えもありました。

結果はお察しの通りで、まったく勝てるようにはなりませんでした。今考えると時間の無駄以外の何物でもありませんが、チャートを見ていても勝てるようにはならないということが身をもってわかりました、という前向きな考え方もできます(笑)。

しつこいようですがFXで勝てるようになるためには、分析手法とエントリーパターンを習得するための大量の検証と練習が必要です

こちらにも書きましたが(#3 FXで勝てるようになるために大量の過去チャートの検証が必要な理由)とにかくチャートをたくさん見ないといけませんので、ぼーっとリアルタイムのチャートを見ているだけでは絶対的なチャートを見る量が足りません。したがって勝てるようにはならないということです。

つまりリアルタイムのチャートを見てトレードの練習をすることと、過去チャートの検証・練習を並行して行っていかないといけないということになります。ここで問題が発生します

リアルタイムのチャートを見ながら検証はできない

両方できればいいのですが、そもそもがチャートを見てもわからないから困っているわけですし、チャートをパッと見て判断できるレベルになっているのであればもう全然勝ってるはずです。(というか勝ってる人でもそんな人いないような気がします)

わかんないチャートを見てエントリーポイントを見つけようとするわけですから当然相場の一挙手一投足に振り回されてあーでもないこーでもないとなって時間だけが経過して、下手すると何時間もフリーズしてたりするのはあるあるですよね。

つまりこの時点で気づかないといけないわけです。そんな状態で検証も並行してやろうというのは無理な話だった、ということです。まずここを認めて開き直ることが大事です。

検証の時間を作るためにはどうするか

リアルタイムのトレードと検証・練習は並行してできないということになりましたから、検証・練習の時間はリアルタイムのチャートを閉じるもしくはかなり片手間で観察するということにしないといけません。

対策は人それぞれでしょうが、例えば一番単純なのはリアルタイムのチャートを開ける前に機械的に必ず時間を決めて検証・練習を行うというようなことです。これは誰でも簡単にできます。

ADVANCED 学習効率を上げるための環境認識とシナリオ

これで最低限の検証・練習の時間は取ることができました。例えばこの場合はFXの学習の取り組みは、各自それぞれのFXに使える時間の中で

①検証・学習をする ⇒ ②リアルタイムのチャートを開けてトレードをする

という流れになります。

ただ、『②リアルタイムのチャートを開けてトレードをする』中でも毎日相場は違うわけですから、エントリーチャンスがありそうな時もありますし、なさそうな時、終わっちゃってる時、全然ダメそうな時、とかいろいろあるわけです。

基本的にエントリーチャンスがなければチャートを見る意味はないわけですから予測をする必要があります。エントリーポイントを予測するために必要なことは、環境認識をしてシナリオを立てることです。

エントリーポイントを予測できるということはエントリーチャンスがなさそうだということも予測できるわけですから、『②リアルタイムのチャートを開けてトレードをする』段階で今日はチャンスがなさそうだな、ということになれば検証・練習の時間に充てることができるようになります。紆余曲折を経て私の場合は

  1. チャートを開ける前に今の課題の解決のための作業を行う
  2. リアルタイムのチャートを開けて環境認識をしてシナリオを立てる
  3. ONOFFを決める
  4. 2-3時間以内にチャンスがありそうなら(ONの場合)リアルタイムのチャートに集中する
  5. OFFの場合は一旦チャートを切って他のことをする
  6. 数時間立ったらまた②に戻る

というような感じに落ち着きました。当然②の精度が低ければ大事なリアルタイムのエントリーポイントを見逃しまくるということになるので、ある程度のシナリオの精度は必要になってくるかとは思いますが、このようにしっかり環境認識をしてシナリオを立てることでFXの学習効率を上げることもできますよ、というお話でした。