目次
ある程度分析がそこそこできるようになってきたら、分析とエントリーパターンの精度を上げていきましょう
#4 FXのチャート検証ってどうやればいいの?(第一回)の続きです。
FXの勉強を半年くらい真面目に継続したら最低限のチャート分析はできるようになると思います。この辺から本格的な検証が始まります。私が実際に経験したことをふまえて書いていきます。
毎回同じような局面でわかんなくなる、という気づきは進歩でしかない
最初はわからないことだらけなのでとにかくやるしかありません。わからないまま見本のチャートをコピーして真似することしかできません。引くラインやインジケーターのあて方もわからないし、何がわからないかがわからないと思います。こればっかりはとにかく数か月くらいは継続して慣れるしかありません。
継続していくと、基本的なラインやインジケーターの当て方は結構ワンパターンなので、ある程度当てられるようにはなってくると思います。(当然イレギュラーなやつで失敗したりはします)そうするとわからないことはまだたくさんある中ですが、いつもここがわかんないんだよな、というポイントが出てくると思います。
これが進歩です。
この『ここがわかんない』所をつぶしていくのがFXの検証であり技術のレベルアップです。
わかんない所のつぶし方
- サンプルを集めて傾向を見て仮説を立てて、それが正しいかどうか試します。
- 使えそうな感じになってきたらその仮説を元にその局面での立ち回り方を決めます。
- それを忘れないようにどこかで管理します。
このPDCAが1つの疑問点に1回です。難しい課題になってくるとその後枝分かれして
この場合はこうで、この場合はこう、みたいな感じで2つや3つのことを検証していく形になることもあります。
わからないことを解決して新しくチャートを見ると今までとチャートの見方が変わってきます。それが新しい気づきになって新しい疑問点が出てくるので次の検証課題になります。この繰り返しでチャートの見方が向上していきます。
疑問点を言語化することが大事です
検証をするのに大事なことは、改善したいポイントの状況を定型化してサンプルをたくさん集めることです。定型化するためには言語化することが大事です。
例えば
- 1h上昇のFR38.2に達したとき(いつも使うやつです)
- 1hがレンジの時
- 5mが上昇トレンドで200MAまで戻した時
といった具合です。言語化することで定型的なサンプルを集めることができます。だいたい1つの課題について2-30個サンプルがあればそれなりの傾向はわかることが多いです。
ただ例えば課題が出てきたときに一から過去チャートをさかのぼって30パターンの検証を行うとすると、1つの課題を解決するのにとても多くの時間がかかってしまいますし、そのサンプルを集めたとしても必ず対策が立てられるとは限りません。
そこで私がよくやるのは『トレードや過去チャートでの練習と並行して課題のサンプルを集める』という方法です。
1つずつやるのもいいのですがおそらく解決するより疑問が出てくる方が多いので、どんどんたまっていってしまう形になってしまい、トレードを休んで疑問点を解決してからまたやろう、みたいな形にしてもなんかうまくいかなかったので
毎日時間を決めて課題を解決する努力はするんですがすぐ解決できる量ではないので、並行してたくさんある課題のサンプル集めを現状のトレードや過去チャートでの練習と並行して行うという方法でやっています。
ところでサンプルはどういう風に集めるの?
すみません。最初に書けばよかったんですが忘れました。基本的に私が集めているサンプルは5mのエントリーパターンっぽい状況で
- エントリーするのか
- 見送るのか
という判断をする局面のサンプルです。私は5mの引けでエントリーするので5分足の引けた○○時35分とか○○時50分とかその瞬間にエントリーができるかどうかの分析です。リアルタイムのチャートでもいいですし過去チャートでもいいです。
『なぜエントリーできるのか、なぜ見送るのか』
結局チャート上で行うのはこの判断だけです。クリックするのか、しないのか、それだけです。
その他は今日夜まで粘るのかやめるのかとか昼飯食いに行くか家にあるパンで済ますかとか今風呂入るか後にするかとかそういう感じの判断しかありません。(まあそれもそれで大事ですけど)
ですのでその明確な理由を決める必要があります。この状況では○○なので見送りますとか○○なので買いますとかそういうことです。そのサンプルを集めることが必要です。
サンプル集めのことは以前の勉強会で『CS』と呼んでいたのでこのサイトでも『CS』と呼ぶことにします。(すみません。CSの意味は忘れました。)
検証のやり方のまとめ
結構取り留めもなく書いてしまったので最後にまとめます。
- まず、最初は何がわからないかもわからないのでとにかくCSの数をこなすこと。
- わからないことがわかるような段階になったら疑問点を言語化・定型化すること。
- 定型化したCSを集めて仮説を検証すること。
- 検証した結果実際にその仮説が使えるか使えないか判断すること。
- 使えるものができたらその新しい見方を分析・エントリーパターンに適用すること。それを忘れないように管理すること。
- できれば課題を意識してトレードとCSを行って、練習とサンプル集めを同時並行で進めること。
- このPDCAを大量に回していくこと。
という感じでFXの技術が上達していきますよ、というお話でした。