『FXはチャートを分析できるようになれば勝てるようになる』と思われているように感じます。実際そう思われている方も多いのではないでしょうか?
私も初めは分析手法があれば勝てると思ってました。
しかし、FXの勉強を続けていく中でFXはチャートを分析するだけでは勝てないという確信を持ちましたので、誤解されている方が多いと思い整理してみました。
FXの『チャートを分析する』ということ
『チャートを分析する』ということは何かしらの分析手法に基づいて今のチャートがどういう状況かということがわかるということです。チャートを読めるみたいな言い方をする場合もありますね。
読めるというのは先を読むという意味もありますけど『英語が読める』とか『中国語が読める』みたいな感じで『理解できる』というような意味合いで使うこともありますよね。『チャートが読める』というのはどちらかといえば後者の意味に近いのではないかなと思います。
どうすればチャートを分析できるようになれるのか
それなりに正しい分析手法を手に入れて練習すればチャートは分析できるようになります。これはたぶん誰でもやればできることだと思います。
どうやって分析手法を選べばいいの?
FXのチャート分析をするためのインジケーターはとてもたくさんあります。それぞれ作ったすごい人がいてそれなりに使ってうまくいっている人がいるからMT4に入ってたり売ってたりするんだと思います。
例えば私はボリンジャーバンドは使いませんがボリンジャーバンドを使う正しい分析手法はあると思います。
でもじゃあボリンジャーバンドを使わない分析手法は間違っているのか、というとそういうわけではないと思います。なぜなら私はボリンジャーバンドを使ってませんけど、それなりにチャートの分析はできているからです。
自分で勝手にそう思ってるだけじゃん、と感じる方もいると思いますが、こればかりは自分目線なのでどうしようもありません。
当然未熟な点、改善すべき点はありますが、日々自分の分析手法でチャートを分析して結果的に問題がないわけですから自分では自分の分析手法に問題がないことがわかります。
つまり何が言いたいかというと、何か1つの分析手法が正しくて他は間違っているというものではないということです。
しかも、インジケーターは数値を設定することができます。つまり同じインジケーターを使っても設定する数値が違えば違う分析になるわけです。
ですからチャートの分析手法の種類というのは星の数ほどあって、しかも自分でカスタムもできるので、どの手法が正しくてどれが間違っている、みたいなことを判断することはとりあえず普通の人にはできないということになります。
したがって凡人である私たちはあの分析手法は正しいと間違っているということを考えること自体無意味だということになります。結論としては自分で使ってみて試すしかないということになります。
私の場合はとあるFX勉強会に参加して分析手法を教わったのですが、その手法が正しかったかどうかというと正直今でもちょっとわかりません。ただ、たぶんそれなりのものではあったんだとは思います。
それなりのものを学んでチャート分析っぽいものができるようになってそこから修正修正で自分なりにカスタムしていくうちにそれなりの分析ができるようになったという感じでした。
したがって自分の経験から考えてみると、分析手法というのは正しいか正しくないかということよりはFXの勉強を始めるきっかけとしてそれなりのものがあればOKで、あとは自分でチャートを見て勉強して学ぶもの、ということになるのかもしれません。
チャートの分析手法自体はいろいろあります。このサイトでも簡単に紹介していますし、他でも分析手法を教えていたり売っている所はたくさんあります。
それで、正しくチャートを分析したら勝てるのか
ここが問題です。結論から言うと『勝てません』。正しい分析手法に基づいてチャートを分析しただけでは勝てません。私の分析手法の場合を使って例を出します。

上昇のFR38.2に達したとします。これは基本編で解説してますが重要な数値です。私が勝手に設定したわけではなくて一応フィボナッチ指数という有名な分析手法の有名な数値です。
じゃ、ここで買えばいーんですか?という話です。
正しいチャート分析でできることは『今上昇の38.2まで値段が下がりました。重要なポイントに差し掛かりました』ということです。買うのか売るのかやらないのかはチャート分析ではわからないんです。
ここで必要なのはエントリーパターンです。どうなったら買うのか、どうなったら売るのか、もしくはやらないのかを決めておくということです。
このように正しいチャート分析をした上で正しいエントリーパターンがないと上昇の38.2ではトレードができません。ここを勘違いして、例えば『フィボナッチ分析は使えない』とかそういうのは違いますよ、ということです。
正しいエントリーパターンがあって始めて正しいトレードができます。ここを勘違いしてしまうとせっかく学んだものがすべて『間違った分析手法』となってしまって一生分析手法が決まらない、という結果になってしまいます。
ではエントリーパターンって何?
となるわけですが次回にしたいと思います。